大学病院へ

しゅーとの発疹は相変わらず全身にある。
でも機嫌はいい。多少甘えん坊という程度。
  
朝一でかかりつけの近所の小児科に電話してみた。
水疱瘡だと思っていたので、他の患者さんにうつしちゃうかもしれないため、奥のほうの仕切りのあるソファで待つように言われた。
受付に行くと、
水疱瘡じゃなさそうね。」
と言われる。
  
先生に診てもらうと、大学病院を紹介された。
ビックリしたし、病名など詳しいことも言われなかったので、すごく不安になった。
「大きな病気なのかな。。。」
  
紹介された大学病院へは電車に乗るため、一度家に帰って支度をした。
時間がかかるかもしれないので、しゅーとのお昼やオモチャなど思いつくものを急いでカバンに押し詰める。
タイミングの悪いことに明日から旅行に行くことになっていたため、旅行会社にキャンセルの電話をした。
   
急いで電車に乗り病院に着いた。
初診なので、総合受付に並ぶ。
しゅーとの足の病院は、小児科の総合病院なので患者はほとんどが子供。
しゅーとが産まれてからこんなに大きな病院に行くのは初めてなので、大人でわんさかしている病院は全く慣れない。
診療カードを作ってもらい小児科に行くと、子供がいたので少しホッとした。
  
しゅーとの顔や足は発疹でいっぱい。
そんなしゅーとを見た他の患者さんのお母さんはスッと自分の子供をしゅーとから離す。
・・・しょうがないよな。たぶん私も同じことをすると思う。自分の子供を守るため。
  
他の患者さんもいたが、待たずにすぐに呼ばれた。
紹介状を持ってたので、緊急扱いにしてもらえたのかもしれない。
足の指になにやら装置をつけられた。
体内の酸素の濃度を調べるらしい。
そして、少しして発疹専用の診察室へ通された。
お昼の時間になっていたので、しゅーとはお腹が空いて機嫌が悪い。
  
診察結果は「アレルギー」
昨日食べたものなどを聞かれた後にアレルギーの検査と点滴を打つことになった。
もし点滴をしても発疹が引かないようなら、入院するかもしれないと言われる。
そして、
「検査と点滴でお子さんが大泣きしてしまうと思うので、お母さんは廊下で待っていてください。」
と言われ、廊下で待つことに。
しゅーとに背中を向けた瞬間、しゅーとは泣き出してしまった。
その後は本当に大号泣で廊下に泣き声が響き渡る。
  
少し待つと診察室に呼ばれて、急いでしゅーとの元へ。
しゅーとは点滴をされてまだ泣きじゃくっている。
私を見るなり「抱っこ」と両手をゆっくり上げてきたので、点滴をしているため抱っこはできないが、私はベッドに座り膝の上に座らせた。
点滴をしていないほうの手を握りなだめていると、いつの間にかコクリコクリと寝てしまった。
静かにしゅーとをベッドに寝かせた。
  
少し経って、先生が様子を見に来てくれたので眠くなる薬が入っているのか聞いてみると、泣き疲れて自然に寝てしまっているだけとのことだった。
お腹もすいてるのに。。。
そのあとは点滴が終わるまでの1時間、ずーっと寝ていた。
点滴が終わった頃には少し赤みが引いてきたので、今日は家に帰れることになった。
この病院は完全看護のため、子供が入院しても保護者は付き添えないらしい。
お母さんがいなくなって沢山泣いてしまうと余計に体が赤くなって治りが悪くなるので、なるべく家に帰っていたほうがいいようで。
でも、じんましんが体内にまで及んでしまうと、呼吸ができなくなってしまうことがあるので、グッタリしだすなど、容態が悪くなったらすぐに知らせるように言われ、本日は帰宅。
偶然、病院の最寄の駅が夫の勤務先と同じだったので、夫が午前中いっぱいで早退してくれて点滴が終わる頃に病院に到着。
夫が来てくれてしゅーとも私も少しホッとした。
  
家に帰る前にしゅーとにご飯を食べさせて、帰宅。
昨日は一晩中しゅーとが耳を掻いていたのが気になって私も浅くしか眠れなかったので、その後は家族3人でお昼寝タイム。
3時間くらい寝たかしら。
起きたら、顔の蕁麻疹が少し引いてきていた。

夜ご飯を食べさせて、薬を飲ませて就寝。
薬が効いているのか、すんなり寝付いたしゅーと。
これだけ全身に発疹ができているのに機嫌が悪くないのでそんなに悪い症状ではないらしい。
  
今日は本当に疲れたなぁ。
一日があっという間だった。